BANKO300th:萬古焼陶祖沼波弄山生誕三百年から開窯三百年へ
萬古焼とBANKO300th
- 古くから貿易港として栄える四日市港と自然豊かな鈴鹿山脈に挟まれた三重県四日市市と菰野町。
ここで生産される萬古焼は、地域の主要産業の1つであり、国の伝統工芸品にも認定されています。
萬古焼は、江戸時代中期に伊勢国の豪商・沼波弄山が、現在の三重県朝日町に窯を構えことに始まります。茶の湯を嗜み、教養人でもあった弄山の作品は非常に高く評価され、のちに築窯された江戸の別邸へは、十代将軍徳川家治公も作陶の様子を見に来られたと伝えられています。
国内の多くの焼き物が産地名を名称にしていますが、
「萬古焼」は、弄山が「いつの世も変わらず残っていくように」との想いをこめて
自身の作品に「萬古」または「萬古不易」の印を押したことがいわれと言われています。
萬古焼の形は実に多彩で「萬古の印があることが一番の特徴」といわれるほど、多種多様なやきものがあります。お茶人に愛好される紫泥の急須や国内生産の8割を占める土鍋をはじめ、国内外を問わず様々なところでご愛用いただいています。
今年2018年は、陶祖・沼波弄山翁の生誕300年という記念すべき年です。
これを機に、これまで数多くの苦難や不況を乗り越え萬古焼の伝統と文化を伝え続けてきた先人たちの偉業と努力に感謝するとともに、「萬古不易」の想いを受け継ぎ、生誕300年から開窯300年、今後400年、500年と、地域とともに発展していくことを目指し、「BANKO300th」を掲げました。 - ちゃんねるよっかいち
vol.838「BANKO300th~萬古焼を未来へ~」【平成30年5月1日~10日放送分】 もっと多くの方々に萬古焼の魅力を伝えたい!
- 既に、東京や大阪を始め、各所でPRしておりますBANKO300thですが、さらに多くの皆様に、萬古焼とその産地の魅力を知っていただき、触れていただいて、身近に感じていただきたいとのおもいから、このクラウドファンディング「夢チューブ」に参加しました。ご支援は、BANKO300th事業に大切に活用させていただきます。
そのため、リターンもご支援いただく皆様に、実際にBANKO300thの事業を体験していただくものが主となっております。萬古焼の素晴らしさと産地の想いを感じていただき、ぜひ私たちと一緒に、これからの萬古焼の歴史を紡いでください。
BANKO300thの3つの柱
- 「BANKO300th」では、総合プロデューサーに陶芸家・造形作家の内田鋼一氏(BANKO archive design museum主宰)を迎え、これまでにない自由で斬新な発想のもと、国内外の多くの方々に萬古焼の魅力を伝えようと、「記念誌発刊」、「魅力展示」、「ふれあい」の3本柱を掲げて進めております。
1・記念誌発刊事業:これまでにない「萬古焼ガイド」を出版!
- BANKO300th3本柱の1つ、記念誌事業。
編集・発刊に携わるのは、大人気ローカル誌”「NAGI」を始め、
三重に関する数々の本を手がけている月兎社です。
タイトルは、「ここは、ばんこ焼のまち!」ー萬古焼の町から魅力的なモノ・ヒト・コトー。
これまであまり知られてこなかった萬古焼の歴史
窯元を始め、型や原料など萬古焼を支え続けてきた職人たち
そして、萬古焼を育んできた産地の魅力をグラフィックスたっぷりでご紹介する
今までにない全く新しい”萬古焼ガイド”になります。
地元の方も、萬古焼を知らない方も
多くの方に手に取っていただき、きっと楽しんでいただける一冊になるはずです。
出版は9月を予定しております。 2.魅力展示事業:過去、現在、そして未来へつながる特別展示「萬古焼の粋」
- 3本柱の2つ目は、魅力展示事業です。
2018年9月29日~12月28日、三重県四日市市・ばんこの里会館で開催予定のBANKO300th特別展示「萬古焼の粋ー陶祖 沼波弄山から現在、未来に繋がる萬古焼ー」。
この展示は、本事業の総合プロデューサーであり、ご自身もBANKO archive design museumの主宰である内田鋼一氏の眼を通して、収集された古今の萬古焼製品たちの魅力を存分に感じていただくものです。
各所で所蔵されていた様々な年代の萬古焼が一堂に会する貴重な機会でもあり、
過去から現在、未来へとつながる萬古焼の”粋”を感じていただける展示となる予定です。
③ふれあい事業:萬古の魅力を体験!体感!
- BANKO300th3本柱の最後は、ふれあい事業です。
萬古焼と産地である地元・四日市市、菰野町の食・泊・工業を通じて、
萬古焼の魅力を肌で感じていただこうと取り組んでおります。
昨年末からは地元の市町民の皆様にもご参加いただき、萬古焼の行燈作りを行いました。
まちの各所に設置して、住民の皆さん、観光客の皆さんに萬古焼の行燈に照らされた
風情のある「ばんこのまち」を楽しんでいただければと思っております。
また、2018年10月12~14日には「HELLO!!FACTORY」と題し、
窯元や商社の現場を見学・体験していただくツアーも企画しています。
普段は見ることのできない、作り手・売り手の仕事と想いに触れることで
萬古焼をより身近に感じていただき、私たちと一緒になって
萬古のものづくりを盛り上げていただくことが趣旨となっております。 - 「こんにちは工房さん。
ボウボウ、チクチク、
カンカン、ドンドン。
ここは生まれる気配に満ちている。
いろんな人が、いろんな想いが、
関わることで創りだす。
ここは”ものづくりば”
ふれて、まじわれ。
ひらけ、ものづくり。
HELLO!!FACTORYは、工場見学を切り口に新しいものづくりを生み出す場。
ものを生み出す現場は、好奇心に満ちています。
生の現場でものをつくり、その先に想いを馳せる。
工場見学の他、ものづくり体験や料理教室など、ものづくりコンテンツが目白押し!
萬古焼陶祖 沼波弄山の生誕300年を迎える今年、
萬古焼の新たなモノづくりを探る第一歩としてHELLO!!FACTORY始めます。
10月12~14日開催。
この秋はぜひ萬古焼の産地へ。」