▍製作者の想い
伝統産業を残していくために、100年先のことまで考える。
- だるまを製造する際にこだわっているのは、一つ一つ手書きで描くこと。あなたの顔の表情が他の人とは違うように、だるまにも想いが宿るようそれぞれ表情を変えています。職人にしか生み出せない豊かな表情がそこにはあります。自然の恩恵を受け、300年も前から白河だるまの製造に携わってきました。この伝統文化を後世に残していきたい。100年先のことまで考え、紙を原料とする製品を作る私たちだからこそ、森林保全活動にも力を入れています。
▍技術詳細
共同開発で実現した、環境にやさしい「白河だるま」。
- 従来の白河だるまは、重しの部分に土粘土を使用していました。しかし、三菱製紙株式会社と共同で開発した「ecoだるま」は、重しの部分にプレスした紙を使用することを実現。こうすることで今まで、数百・数千のだるまを燃やし供養するお焚き上げの際に、廃棄物として残っていた土粘土を削減することに成功したのです。「ecoだるま」は、100%紙素材で作られた環境にやさしい白河だるまです。
▍製品詳細
紙100%を原料とする製品を生み出していく「Eco Products」。
- 「Eco Lands」プロジェクトは、「Eco Products」「Eco Design」「Eco Academy」の3つのプログラムで構成されています。
「Eco Products」は、原材料を紙だけでまかなう製品の企画・販売を行います。まず製品の第一弾として今回お届けする「ecoだるま」を開発しました。「ecoだるま」のパッケージも素材を楽しんでいただくため、だるまと同じ原料で製作。形もだるまと同じにしています。
デザインを通して お客様とコミュニケーションしていく「Eco Design」。
- 「Eco Design」は、「Eco Products」として開発した製品のパッケージを使ってお客様とコミュニケーションを図るプログラムです。具体的な内容は、「ecoだるま」のパッケージにデザインをしてもらい、写真を撮ってインスタグラムに「#Eco Lands」を付けて投稿。デザイン性が高く、優れた作品の中からエコ体験学習ツアー「Eco Academy」へご招待する方を決定します。
森での様々な体験を通して森林課題を考える「Eco Academy」。
- 「Eco Academy」では、木から紙ができるまでの一連の流れを学習するツアーを開催します。私たちがこれまでに森で得た様々な知識や経験を学びながら、植樹や間伐など森林を守る活動を行うプログラムです。開催日時は2018年5月下旬を予定。「Eco Design」で優秀作品に選ばれた参加希望者20名を福島県にある体験施設に無料でご招待します。「ecoだるま」の売上げの一部は、このツアーの開催に活用します。