製材業を営むわたしたちは、常に天然木という自然の恩恵を受けています。その自然に敬意を表すとともに、木から生まれた製品を末永く愛し続けてもらいたいという思いで｢木工用みつろうオイル｣を開発しました。フローリングも、家具も、お子様の玩具も、きっと、どんな木製品も使い続けるあいだに大切な思い出が宿っていくことでしょう。一昔前の人々は、米ぬかや菜種油で床材を磨いてメンテナンスする習慣がありました。その忘れられた習慣を「木工用みつろうオイル」で再びとり戻し、大切な木製品が長く愛されることを願います。

自然系塗料は酸化臭が強かったり、酸化することで塗りにくいといった声が聞かれます。最初に開発した｢木工用みつろうクリーム｣も、高い評価を得たものの植物性油が主原料であるため長期保存しておくと酸化臭が強まり、塗りにくくもなります。そこで、この弱点を克服するために試行錯誤を繰り返し、緑茶成分を植物性の油に落とし込む弊社独自の技法により、酸化臭を抑えることに成功しました。約3年間保管後も劣化しにくく高い品質のままお使いいただける製品になりました。

木工用みつろうオイルを塗ったものが下の画像の左側で、右側が無塗装です。
上から、楓・桜・胡桃・虫喰い楢墨流し杢です。
オイルを塗ると、木目もはっきりとします。

・木製のカトラリーや食器類
・お子様の木製おもちゃ
・フローリング
・木製の椅子や家具
※木工用みつろうクリーム40gで畳2枚程度、木工用みつろうオイル50ｍlで畳2枚ほど塗布できます。

｢木工用みつろうクリーム｣を開発以降、これ以上の製品を越えることはできないと一旦はあきらめていたのですが、お客さまの声に後押しされて｢木工用みつろうオイル｣は完成しました。より塗り心地と保存性を高め、塗料の専門家でなくてもご家庭で気軽に安心してお使いいただけるものになりました。すべての成分が自然素材のため、化学性塗料のように使用中の換気の必要もなく、オイルを布で手軽に塗布できます。

富山県産の虫喰い楢をフローリング材として活用し製品化。また、RetReブランドを立ち上げて各種木製品展開をしています。虫喰い楢フローリングは2015年にウッドデザイン賞のソーシャルデザイン賞を受賞しました。