Pagongが生んだ初めてのアロハシャツの復刻版(渦と立波)
- 左胸にポケットがあります。柄合わせをしています。熟練の技が必要な部分になります。柄が重なる同じ場所にハサミを入れて、ぴったりと合わさったところにポケットを縫い付けていきます。
すべての柄には云われが
- 【渦と立波】
寄せては返し一瞬の波形を見せる躍動的な波は、古くから意匠化され工芸品や着物の文様として用いられてきました。戦国武将は、戦いの動きを寄せては返す波の動きになぞらえて、旗印や武具に波模様を用いています。渦は円が幾重にも重なった図柄です。「まる」は円満さを表す吉祥柄とされています。 海を渡りパリコレクションへ
- Pagongが最初に作ったアロハシャツの柄でもあり、2011年のYumi KatsuraのParisオートクチュールコレクションのドレスに採用された柄でもあります。会場は拍手の渦に包まれました。
Pagong×葛飾北斎「富嶽三十六景」コラボの復刻版(大波)
- 左胸にポケットがあります。柄合わせをしています。熟練の技が必要な部分になります。柄が重なる同じ場所にハサミを入れて、ぴったりと合わさったところにポケットを縫い付けていきます。
- 【柄の説明(大波)】
江戸時代の天才絵師、葛飾北斎「富嶽三十六景」に描かれた豪快な波に着想を得て、構成しました。本来定まった形のない「水」を、絵師たちは波や川の流れや葉の上の露などとして描きだしました。北斎をはじめとする江戸の浮世絵師たちの素晴らしい波の表現は、海外の人々にも大きな影響を与えています。波は永続性を表すおめでたい柄です。この柄では、海のもつ力強さを感じることができます。 なぜ着物柄でアロハ??アロハシャツのルーツ、実は…
- アロハシャツといえば、ハワイをイメージする方が多いと思います。
起源については諸説ありますが、20世紀初頭にハワイへ移住した日本人が、アロハシャツの原型となるシャツを着ていたとされています。当時ハワイに移民した日本人の多くはサトウキビ畑や製糖工場の労働者で、1902年にはサトウキビ畑労働者の約70%が日本人だったとされています。当時のハワイでは「パラカ」と呼ばれているシャツを好んで着る人が多く、日本の木綿絣に似ているため日本人労働者も好んで着ていました。
貧しかった日本人の中には持参品であった着物をリメイクして「パラカ」風のシャツに仕立てたり、子ども用のシャツを仕立て、それが現地の人の目に入ることで広まり、アロハシャツのルーツになったと言われています。 和柄へのこだわり
- Pagongの柄は、伝統的な着物の柄を復刻したものです。着物の柄は、そのほとんどが「吉祥柄」。
吉祥とは『喜ばしい兆し、めでたい現れ、幸せ』という意味で、そういう喜びを表したものを吉祥文様と呼びます。
古来より、日本人は描かれた柄に秘められた力を、その柄を身にまとうことで得ようとしてきました。 京友禅とは
- 友禅染は江戸時代、元禄年間、人々が太平の世に享受し、町人文化が栄えた頃に生まれた技法です。当時、京都の知恩院の門前で扇絵を描いていた宮崎友禅斎という人の絵が人気を集め、その人気絵師の画風を着物の模様染めに活かしたものが始まりとされています。
宮崎友禅斎は優れたデザイナーでした。当時の染色技法と彼の描く大胆な絵が出会うことにより、友禅染めは大流行したのです。 友禅染めは複雑な模様を多くの色を使って染める技法です。色と色が混濁しないように”防染技法”を用い、多彩で鮮明な模様を染め出します。京都で染められている物を京友禅、加賀で染められている物を加賀友禅と呼びます。
晩年、宮崎友禅斎は加賀に移り住み、かの地で友禅染めを広めたと言われています。現在は「伝統工芸」として歴史ある文化といえますが、元来「流行」を取り入れた「技術」であったものなのです。 製造工程
企画
- 柄や色、デザインなど、Pagongのスタッフで入念に企画していきます。
型
- 染の型は京の伝統工芸士が手掛けています。
【新着情報】
染
- 一つ一つの色を丁寧に重ねて、1枚の生地が完成します。
洗
- 高温の釜で蒸した後、洗うことで余分な染料を落とします。
縫
- 染めあがった反物を洋服に仕立てます。
Pagongの特徴的な柄は、裁断時の柄合わせなど他にない難しさがあります。 お手入れについて
- シルクは繊維の女王と呼ばれる通り、その着心地、手触り、風合い、 光沢、色の美しさはすばらしいものです。その反面、とても繊細で手入れにはかなりの注意が必要です。
【洗濯について】
ドライクリーニングでお願いいたします。
シルクは酸(汗)、アルカリ、日光(黄変しやすい) にとても弱く、水をくぐると縮みます。
Pagongのアロハシャツは手染めであり、多少色落ちが発生する場合があります。ご自分で洗濯された場合、縮んでしまったり、濃い色が他に移ってしまったという声を耳にすることがあります。
洗濯の失敗を避けるためにも、ドライクリーニングをお勧めいたします。
着用された後汗がついたまま放置しておくと、トラブルの原因となります。汗は大敵ですので、風を通して乾燥させ、汗が沢山ついた場合はクリーニングをお願いいたします。
アロハシャツの下にTシャツなどを着用し、直接アロハシャツに汗がつかないように工夫して着用されている方も多くいらっしゃいます。
雨に濡れたりした場合も、お早めに水気を拭き取り陰干ししてください。
【保管方法】
年間を通してアロハシャツを着用される方も多いのですが、夏が終わって次のシーズンまでお休みさせる方は必ずドライクリーニングをし、よく乾燥させてから保管してください。
汗がついたまま片付けるのはお避けください。
またシルクはたんぱく質のため、虫害にあいやすい素材になっております。保管の際は防虫剤を入れるなど、ご注意をお願いいたします。 京友禅の光林「キモノ・フォレスト」の幻想世界!実はパゴンがっ!?
- 京都の代表的な観光地・嵐山と市内中心部を結ぶ、ローカル色豊かな私鉄が京福電鉄嵐山線・通称「嵐電(らんでん)」にあるキモノ・フォレスト。
キモノ・フォレストとは、嵐電の嵐山駅が2013年7月にリニューアルを迎えた際、弊社の京友禅の生地をアクリルで包み、高さ約2mのポールにしたものを駅構内や線路脇のいたる所に設置し、京友禅の林に見立てたものです。
敷地全体を覆い尽くす京友禅の柱は、なんと600本!その美しさは圧巻です。
柄は全部で32種類。デザイナーの森田恭通氏がデザイン。パゴンが柄と生地を提供しました。
京都にお越しの際は、ぜひ足を運んでいただけますと幸いです。インスタのフォトジェニックなスポットとしても話題になりTVでも度々紹介されています。 Pagongの活動
- 京・獅子舞プロジェクトと題して、お正月やお祭りの際に獅子舞を行っています!
- 獅子舞に頭をかじられると、その人についた邪気を食べてくれるそうです!
四代目 代表取締役 亀田憲明
- ここまでご覧くださいまして、誠にありがとうございます。
大正時代より続く弊社は代々着物を染めてまいりましたが、時代の変遷とともに着物の需要は減り、事業を縮小せざるを得ない状況が続いておりました。しかし日本の美しい文化であり伝統でもある京友禅を次世代に繋いでいかなければならない、またこの伝統を発展していかなければならないという気持ちから、16年前に先代とアロハシャツを作り、「Pagong」というブランドを立ち上げました。
今では少しづつではありますが、ご支援していただける方も増えていき、こうした場をお借りして皆様にご挨拶できることを本当にありがたく思っております。
今回ご紹介させていただいたアロハシャツ「渦と立波」は、私共が最初に作ったアロハシャツの復刻版でございます。私共事ではございますが、もう一度、初心に帰り、京友禅という伝統と向き合い、継承と発展に尽力に努めてまいりたいという気持ちからこの柄を選びました。
そしてもう一つの柄である「大波」は、現代の多くのテクノロジーの進化に伴う時代の変化という大きな波に負けないように、という気持ちを込めてこの柄を選びました。
私共の喜びは京友禅を皆様に知っていただくこと、そして京友禅アロハシャツ&カットソーのPagongの服を着ていただくことでございます。
街中でPagongの服を着ている方を見つけると、思わず話しかけたくなるほどうれしいのです。そしてPagongの服を着てお店に来ていただいたお客様には、本当に感謝の気持ちでいっぱいになります。
Pagongというブランドは生まれて15年と、未熟なところはまだまだございますが、何卒ご支援のほどよろしくお願いいたします。 沿革
- 大正8年 京友禅の染屋として先々代亀田富太郎が創業
昭和24年 株式会社亀田富染工場として会社設立
昭和45年 最盛期を迎え、100名以上が染めに従事する
昭和53年 手描き友禅を始める
平成8年 伝承着物柄を後世に残すため柄のデジタル化を進める
平成13年 着物で一枚だけアロハシャツを製作
平成13年12月 ジャパンクリエーションに出展
平成14年6月【Pagong】ブランド発表
平成14年7月 西大路五条の工場の一角にPagong直営店をオープン
平成15年3月 京の風情に充ちた祇園にてPagong祇園店オープン
平成16年6月 初めてジェイアール京都伊勢丹で期間限定で販売 以後、全国有名デパートで期間限定で販売
平成18年 ネットメガマンガ「京都のパゴン」配信スタート
平成18年3月 三条通りにSANJO by pagongをオープン
平成18年6月「新日本様式100選」に選定
平成19年 タイ バンコク店 オープン (H19.-H26.)
平成19年~20年 NHK連続テレビ小説『ちりとてちん』にて、弊社のアロハシャツが衣装として採用される
平成20年 シンガポールとマレーシアに出店 (H20.-H24.)
平成21年 アウディショールームにてファッションショーを開催
平成21年~22年(夏期)「京友禅 おばけ屋敷」開催
平成22年 長楽館にて新ブランド【AKIKA】スタート
平成22年 アウディショールームにてアート展を開催
平成22年~28年(夏期) 「京の七夕」光の友禅流しで参加(堀川会場)
平成23年1月 【Yumi Katsura】のオートクチュールコレクション『パリコレクション』に Pagongの柄が採用される
平成24年 【Pagong】ブランド発足10周年
平成24年 新ブランド【PiCKA】を発表
平成24年 松坂屋上野店に「Pagongショップ オープン」期間限定 ( H24.3-H25.9 )
平成25年 『京・獅子舞プロジェクト』発足
平成25年3月 安野モヨコの魔法少女マンガ「シュガシュガルーン」の世界を京友禅で表現、ファッションショーで再現 (京都国際マンガミュージアム)
平成25年7月 嵐山に友禅ポール約600本設置される。 (嵐電・嵐山駅 キモノフォレスト)
平成25年7月 ジャパン・エキスポに『京・獅子舞プロジェクト』が出演
平成25年10月 小田急百貨店 ハルク館に「Pagongショップ」オープン (H25.10-H27.3)
平成26年1月 【Yumi Katsura】の『パリコレクション』-ROCK THE YUZEN-に Pagongの柄が採用される
平成27年3月 『琳派四百年記念祭』に参加。『りんぱごん』と銘打ち、コレクションを展開
平成27年10月 東京・自由が丘にPagong自由ヶ丘店 オープン
平成28年5月 若冲生誕300年記念企画としてアイテムを展開
アーティスト・木村英輝氏とのコラボレーション企画をスタート メディア掲載
- テレビMBS『京都知新』2018年7月8日放送
弊社社長や職人のインタビュー・染の歴史が紹介されました。
『Fine 2018年 4月号』掲載
Pagongの特集を掲載していただきました。
テレビ朝日『科捜研の女』2018年3月8日放送
沢口靖子さん主演のドラマ「科捜研の女」のロケ地として本店と本社内、Pagongの服も衣装として登場しました。
テレビ朝日『徹子の部屋』2017年10月17日放送
桂由美先生がご出演された番組『徹子の部屋』にて、Pagongの生地で、作られたドレスを黒柳徹子さんに着ていただきました。
『日本経済新聞』2017年10月6日掲載
京友禅ヒジャブを紹介していただきました。
NHK BS プレミアム『イッピン「絵画をまとう優美な楽しみ~京都 京友禅~」』2017年6月27日放送
工場内を取材していただきました。
『SPUR 2016年 12月号』
キモノ・フォレストを紹介していただきました。
『Paris Collection 2016』
Yumi Katsura Paris 2016コレクションにてPagongの生地で作られたドレスが登場しました。
外国人旅行者向け情報誌『Why KYOTO? VOL.5』2016年9月
Pagongの商品を紹介していただきました。
テレビ朝日『科捜研の女』2016年1月21日放送
Pagongの商品が衣装として登場しました。
『日本経済新聞 広告特集』2015年10月15日掲載
2015年10月10日より京都国立博物館で開催される琳派400年記念 特別展覧会「琳派 京を彩る」を特集した日本経済新聞 広告特集にて、Pagongの商品が掲載されました。
朝日放送(ABC)(関西圏)『ココイロ』2015年8月12日放送
Pagongを紹介していただきました。
外国人旅行者向け情報誌『Why KYOTO? VOL.1』2015年8月
嵐電嵐山駅で好評展示中の弊社の友禅を使用した「キモノ・フォレスト(友禅の光林)」を紹介していただきました。
『京都ムービングライフ VOL.15』2015年6月掲載
Pagongのアロハシャツを紹介していただきました。
TV・新聞メディア掲載 他多数