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九谷和グラスとは
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- モノづくりにおいて1つの素材を追究し、より高度な技術を磨き続けることには限界があると感じました。弊社の場合は、産業九谷といわれる商品群の製造です。創業以来、九谷焼磁器の素地と多種多彩な上絵付の技法の組み合わせを行なってきました。360年以上もの年月が積み重なって、大勢の人達が携わってきた九谷焼産地で、全くの新商品を世に出すことは容易なことではありません。しかし、そこに1つの異素材を加えることで、大きな広がりが見え出したのです。弊社の場合は、異素材との接合技術です。異素材をガラスに絞り込み、磁器の加工だけでなく、ガラスの加工が出来れば、多くの新商品を簡単につくりだすことが出来ます。顧客ニーズに応えることが出来ます。生活様式に合った商品づくりが出来ると考えています。
九谷和グラスは、石川県が誇る伝統的工芸品・九谷焼と江戸硝子をはじめとする国内生産の手づくりの吹き硝子を融合させてできた「和洋空間の自然調和」をコンセプトとして作り出されたグラスです。
接合部の強度が母材破壊レベルに達していることが高く評価され、平成18(2006)年度グッドデザイン賞(新領域デザイン部門)を受賞致しました。
九谷焼磁器で出来た台座(脚)部分は、素地成形、絵付加工ともに手づくりにこだわり、ガラスもすべて国内生産の手づくりされた吹き硝子を使用しております。吹き硝子の特徴である気泡も見られ、工業ガラスにはない風情を感じていただけると思います。 -
ガラスの加工ができる道具や機械装置をつくりたい。
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- ふたつの伝統的工芸品・九谷焼と国内生産の手作りガラスを融合させた「九谷和グラス」。
和洋を問わずに生活空間に調和する伝統的工芸品の新しい可能性としてご好評頂いてきました。
この技術を活かし、オーダーメイドで世界に一つしかないオリジナルグラスをつくる、割れてしまったグラスを蘇らせる取り組みを幅広く始めたいと考えています。これまでは、弊社で製造した製品のみの対応でしたが、その修理の依頼が数多く寄せられていることから、専用の設備を整え、既存のガラス製品の修理も可能な限りご対応出来ればと考えております。そして、既存のガラス製品を利用した九谷和グラス製品の拡大へと発展させていきたいと考えています。 -
さらに喜んでいただけるサービスを目指して
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- これまでの九谷和グラスの新商品開発には、多くの時間と費用が掛かっていました。しかし、時間と費用を掛けた分、弊社商品「九谷和グラス」は、お客様から喜ばれ、愛されてきたと考えます。それは、修理サービスの件数から感じ取れます。修理は、ガラス部分又は磁器部分のどちらか一方が破損した場合、一旦、ガラスと磁器を取り外します。そして、破損していない部分を再利用するのです。修理サービスと言っていますが、修理費用は新品を買う約80%になります。それに送料を加えるとほとんど新品を買うのと変わらないのです。それでも、思い出の品だから修理して欲しい。大切な人からのプレゼントだから修理して欲しい。等々、毎日のように修理の依頼があるのです。モノづくりに携わっている者からすれば、涙が出る程嬉しい事です。その延長線上で、他社製のワイングラス等の脚付きグラスにも、修理サービスが出来るようになれば、更に喜んでもらえると考えます。おそらく、これまでは、脚が折れただけで、全てを捨てていたと考えますし、直して使うという概念が無いと思います。
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人にやさしくモノにもやさしく、心豊かにする暮らし方
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- 昔は、伝統的工芸品は、一生モノと言われていました。漆器は塗り直して修理しますし、焼物やガラスは、金継ぎをして割れたモノも直しました。昔の品物は良いと言われることをよく耳にしますが、修理をして使えるようにするには、新品の製作時にひと手間掛けないと直せないのではと考えます。大量消費の時代からモノを大切にする、こだわりの商品を選ぶ時代になると考えます。新型コロナウイルス感染症の拡大は、ある意味、時代を早送りにしたのではと言われています。おうち時間の過ごし方は、人にやさしくモノにもやさしく、心豊かにする暮らし方が実現するのではないでしょうか。
九谷和グラスは、2015年9月の国連サミットで採択された国際目標SDGs(持続可能な開発目標)の目標12「つくる責任 つかう責任」にも寄与します。 -
日本が誇る手業の美
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- 弊社主力商品である「九谷和グラス」の商品群は、異素材の強固な接合技術の上に成り立っていると言っても過言ではありません。しかしながら、その技術にも引けを取らないガラス職人の技、九谷焼の磁器をつくる職人の技、絵付をする職人の技を見、感じることが出来ると思います。弊社が製造する産業九谷は、厳密に言えば同じモノが一つもない手づくり、手描きの品です。しかしながら、より均一に、より同等になる様、技を磨き、根気を持続し、反復して生産しているのです。日々精進の言葉が合うモノづくりだと考えます。同様に、ガラス部分の製造も、技と忍耐により、より均一に、よりいいモノをつくることを心に持って反復生産しています。2つの産地の職人の心が一つになった商品だと考えます。
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【九谷和グラス】厳選した7つの商品をお選び致しました。
- ご支援のお礼として、弊社主力商品の「九谷和グラス」の商品群より厳選した7つの商品をお選び致しました。いずれの商品も一つ一つ丹念につくられたものばかりです。価格の違いは、ガラスの場合は、素材によって異なることと、ガラスの表面のモール(模様)や吹き上げた後に切子を入れる等の加工工程により変わってきます。一方、九谷焼の場合、一番の違いは上絵付に要する時間により価格の違いが出てきます。弊社の九谷和グラスの場合も価格が高いものほど手間暇が掛けられていると言えるでしょう。
なお、商品を購入いただいた支援金の一部を設備の購入費に充てさせて頂きます。 -
販売商品のご紹介
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- ■ペア冷酒グラス(無地)鉄仙 ¥11,000
九谷焼磁器と手作り吹き硝子(江戸硝子)を独自の技術により融合させた九谷和グラスシリーズの冷酒グラスです。
九谷和グラス一番人気のアイテムです。 九谷焼で出来た脚部分もガラスもすべて手作り、国内生産にこだわり作製しております。
素材:磁器(九谷焼)・バリウムクリスタル(江戸硝子)
サイズ・容量:約φ5.2×H11cm(約70ml) -
- ■ペアワイングラス(無地)白粒鉄仙・青粒鉄仙 ¥16,500
九谷焼磁器と手作り吹き硝子(江戸硝子)を独自の技術により融合させた九谷和グラスシリーズのワイングラス。
ご愛用品としても、ご贈答用としても大変人気がございます。
九谷焼で出来た脚部分もガラスもすべて手作り、国内生産にこだわり作製しております。
素材:磁器(九谷焼)・バリウムクリスタル(江戸硝子)
サイズ・容量:約φ7.5×H15㎝(約180ml) -
- ■ペアロックグラス 金花詰・白粒鉄仙 ¥22,000
九谷焼磁器と手作り吹き硝子(江戸硝子)を独自の技術により融合させた九谷和グラスシリーズのロックグラス。
重厚感と高級感が感じられる人気のグラスです。
九谷焼で出来た台座部分もガラスもすべて手作り、国内生産にこだわり作製しております。
素材:磁器(九谷焼)・ファインクリスタル(江戸硝子)
サイズ・容量:約φ7.7×H9㎝(約280ml) -
- ■ペアタンブラーグラス 清花文・白粒六花 ¥33,000
九谷焼磁器と手作り吹き硝子(江戸硝子)を独自の技術により融合させた九谷和グラスシリーズのタンブラーグラス。
九谷焼で出来た台座部分もガラスもすべて手作り、国内生産にこだわり作製しております。
素材:磁器(九谷焼)・ファインクリスタル(江戸硝子)
サイズ・容量:約φ6.3×H11.5cm(約240ml) -
- ■九谷ちろり 冷酒器揃 古九谷菱文 ¥55,000
氷を入れる中子と蓋を九谷焼磁器で作った九谷ちろりと九谷焼磁器と手作り吹き硝子(江戸硝子)を融合させた九谷和グラスシリーズのショットグラスをセットで。
すべて日本製の手作りにこだわっており、絵付けは一つ一つ丁寧に手描きしています。
ガラスも手作りの吹き硝子を用いております。
<商品サイズ>
・ちろり:幅17.5×奥13×持ち手含む高さ15㎝
(蓋のツマミまでの高さ10㎝/注ぎ口からの幅:17.5㎝/口径:約7.7㎝)
氷器:約φ7.8(氷とめの幅)×H8㎝ 氷器を入れてからの水の適量は360mlまで。
・ショットグラス:約φ5.5×H7㎝ 満水時容量約60ml
<素材>
・ちろり:耐熱ガラス(耐熱温度差120℃)
取っ手:真鍮(銀メッキ)
バンド:ステンレス
氷器:磁器(九谷焼)
氷止め:ポリエチレン(耐熱温度差80℃)
・ショットグラス
台座部分:磁器(九谷焼)
ガラス:ファインクリスタル(江戸硝子) -
- ■ペア万華鏡冷酒グラス 金襴手花唐草文 ¥110,000
九谷焼と手作り吹き硝子を融合して完成した「九谷和グラス」シリーズの万華鏡冷酒グラスです。
ガラス底部を切子加工しており、飲み物を注ぐと光の屈折と反射により九谷焼の絵付けや色彩がグラスの中で万華鏡のように広がります。
素材:磁器(九谷焼)・レッドクリスタル
サイズ・容量:約φ5.7×H11.2㎝(約70ml) -
- ■ペアワイングラス カガミクリスタル×九谷和グラス 細描花詰(さいびょうはなづめ) ¥220,000
熟達した技術とデザインで日本国内外から高い評価を受けているカガミクリスタルと九谷焼磁器のワイングラスです。
九谷焼磁器で出来た脚は伝統工芸士の中村陶志人氏により全て手描きで仕上げています。
サイズ・容量:約φ7×18cm(満水時約250ml) -
開発者紹介と開発の思い
- 開発者は、弊社代表取締役 清水 則徳(しみず のりよし)です。
昭和37(1962)年生 58歳
モノ消費の時代からコト消費の時代に差し掛かっています。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、その速度は早められ、思い入れのモノ(再生)+コト と考えます。お客様の趣味趣向は、これまでより更に細分化されることと予想されます。九谷和グラスの修理品の依頼状況の変化から更に、多種多様なお客様ニーズにお応え出来るように色々なガラス加工が出来る設備を自社内に構築したいと考えました。あくまでもガラスは、形になっているモノ、既存品の加工です。破損したガラスや持ち込まれたガラスの加工と脚(ステム)や台座の接合加工を行えるようにしたいのです。簡単に言えば、接合面の直径を合わせること。地面に対してガラスが平行になれば良いのです。ただ、それが非常に難しいのです。その為、新たに設備を作りたいと考えています。このことが出来るようになれば、1個でも100個でも、それ以上の数量もお客様の要望を取り入れて、既存のガラスの中から数量や形、容量等をお選びいただき加工すれば良いのです。用途に応じた対応が簡単にスピーディーに出来るようになると考えます。 -
清峰堂株式会社について
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- 昭和39(1964)年創業の清峰堂では、美術工芸品・九谷焼のインテリア商品を中心に製造販売を行って参りました。近年の生活様式の変化から「生活に溶け込む九谷焼」をモットーに、飾って楽しむ商品づくりから、使って楽しむ商品づくりへと変化しました。その代表的な商品が「九谷和グラス」シリーズの商品群です。弊社独自の接合技術の完成により、異素材である磁器とガラスの融合が可能になりました。その接合技術が高く評価され、2006年度グッドデザイン賞(新領域デザイン部門)を受賞致しました。手づくりの日本製品にこだわった商品づくりを行ってきました。これからも日々新たな商品づくりに挑戦していきます。
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