コンパクトエコハウスって何?
- 日本では、あまり見られない「コンパクトエコハウス」は、まだ世に出ていない画期的なアイテム「発泡プラスチックスプレー」を使用することで、低コストで建てることができる画期的なコンテンツになるもので、居住用の家としてはもちろん、下記の用途としても使える可能性があります。
今後いつ地震があるかわからない事態でも被災地には「仮設住宅」、農業で野菜や果物など栽培や器具の保管などにも利用できる「農業用施設」、誰でも簡単に作れる「家具」や耐水性の面からも「造船」などあらゆる可能性を秘めているのがこの「コンパクトエコハウス」なのです。
そして紛争地帯の貧しい国の人たちへの簡易住居スペースを提供したり、共有することを今後視野として考えているからこそ皆さんのお力が必要なのです。 コンパクトエコハウスのイメージ
目標金額の内訳と目的
- 今回、必要な運営費について。目標金額が400,000円です。このプロジェクトで得た資金の内訳は、名古屋市の名古屋城をイメージしてできた「エビザベス」を模ったかわいらしいコンパクトエコハウスがメインとなり、その脇に3つの産業用コンパクトエコハウスブースと名古屋工業大学のブースにかかる材料費が150,000円。組み立てるための作業員等にかかる施工費が150,000円。その材料を運ぶために必要な運搬費・その他諸経費に100,000円。すべてで400,000円になります。上記詳細に書かれている通りに活用させていただきます。これは、これから実際に被災地や貧困国などに対しての実用化に向けたプロジェクトであり、試行錯誤しながらもこの研究を社会貢献の第一歩として非常に重要な課題と私たちは、強く考えております。そのために一人でも多くの方にご協力いただくことが必要です。このプロジェクトを成功させることが私たちの願いです。
エビザベスとは?
- 愛知県名古屋市で主に活動する地域キャラクター。2008年登場。名古屋城がモチーフの女の子。金のシャチホコのひとつはエビフライになっている。2010年の「名古屋開府400年」のキャラクターのひとつ。
はち丸のお友だちの、好奇心旺盛な女の子。あたまには仲良しのオスのキンシャチと大好きなエビフライを飾っている。現在、メスのキンシャチは名古屋をお散歩中。 コンパクトエコハウスの重要性
- ①質量が小さい
②原価が安い
③施工が早い
④断熱性・遮音性が高い
⑤クッション性が高い
⑥運搬が容易 コンパクトエコハウスの仕組み
名工大テクノロジーチャンネル
- 名古屋工業大学で取り組んでいる。最先端のテクノロジーに関わる研究を紹介するチャンネルで「コンパクトエコハウス」のわかりやすい説明と実用性をご覧ください。
手羽先サミット2018とのコラボレーション
- そして今回!このすばらしい提案を名古屋工業大学の学生たちの研究テーマとともに「手羽先サミット2018」の手羽先ゾーンに社会貢献を目的にPRブースを構えることにより来場された多くの方に認知してもらう活動と研究のPRと実用化に向けた発表の場にしたいと考えています。
学生みんなの思い
- 研究を通して気付けたことそれは、「人と人のつながり」いつだって人は、あたたかいものでありたい。だからこそ名古屋工業大学のみんなで研究してきたその思いの詰まった「コンパクトエコハウス」を必要とする場所に届けるための一歩にしたい!このあたたかい思いが形になることを私たちは願っています。
これからの未来を担う子供たちのためにこの研究を実用化させるためにも応援してください!よろしくお願いします。 僕たちができる小さなプロジェクトが被災地や貧困国に愛を届ける一歩にしたい!
コンパクトエコハウス発案者の思い
- 2011年3月の東日本大震災の一ヶ月後に、名古屋の新聞記者と共に宮城県内の小学校の体育館の避難所を訪れました。私の手をとって体育館全体を案内してくれた小学生が、最後の最後に、大きな運動場を指さして話しはじめました。
それは、現地の多くの声を素直に口にした一言でした。
「あそこに仮設住宅が建つまで、半年から一年もかかるんだってよ。こんなに寒い避難所での集団生活をそんなに長くって、あんまり考えられないよ。もっと早く建てられないのかな。」
その日も小学校の建物自体も内部まで冷え切った冷凍庫のような夜で、多くの人が避難所の体育館や教室の中でいくつもストーブを焚き続けて少しでも暖をとっていました。もっと過酷な寒い冬や暑い夏のことを想像すると、建築の専門家の一人として、とてもでないですが、いたたまれないです。
翌日に名古屋に戻った私は、建築材料、建築構造、建築環境、建築施工などのそれぞれの専門家、また、研究室の学生のみんなに声をかけ、その日以来、簡単に持ち運べて、素早く建設できて、快適に生活できる、インスタントハウスの研究開発を続けてきました。全く前例のない建築の仕方ですので、何度も試行錯誤を重ねることになりました。
そして、昨年くらいから、仮設住宅の標準である三十平方メートルの家を、数人で数時間で設営できるようになりました。
コンパクトエコハウスの研究開発を通して、日本のみならず、日本国外のそれぞれの国や地域での被災者の人々、また、中東でも大きな問題となっている難民の人々が、一人でも多く、一日でも早く、いつもの日常の生活へ戻れるよう願っています。
北川啓介|名古屋工業大学大学院工学研究科教授
建築設計、建築計画、まちづくり
1974年、名古屋市北区生まれ。1996年、名古屋工業大学工学部卒業。2001年、同大学大学院工学研究科博士後期課程修了、博士(工学)。同大学助手、講師、助教授、准教授、米国プリンストン大学客員研究員を経て、2018年より現職。
受賞に、日本建築学会東海賞(2009年)、名古屋市都市景観賞(2010年)、SD Review入選(2011年)、建築と社会賞(2012年)、文部科学大臣表彰科学技術賞(2016年)など。