オープン1周年を迎える新日本料理「宗春」の料理に合う食器創作を、著名作家の高北幸矢氏へ依頼しました。
- 斬新な発想で世の中を変えたと言われる尾張7代藩主の徳川宗春。
その思想・姿勢をお手本にして新しい発想の料理を提供するために誕生した新日本料理「宗春」。
オープン1周年というタイミングで
「宗春が食器を作ることをしたらどんなものになるのだろう?」
という想いが沸き立ってきました。
その想いを受け止めていただけたのが、高北幸矢氏。
植物をモチーフにした作品で国内外で活躍する作家です。
今回のクラウドファンディングの目標が達成した年末から集中して創作に入る予定です。 新日本料理「宗春」アート食器・プロジェクト
- 8代将軍「徳川吉宗」の時代に享保の飢饉で世相が暗くなった時代に、尾張7代藩主「徳川宗春」
は、「温知政要21ケ条」を掲げ、楽しく豊かな政治を行いました。そのときに行った施策により、
全国から多くの人と物が尾張藩に集まり、現代の日本の技術の基礎が生まれたとも言われています。
斬新な発想の「徳川宗春」が今の時代に料理に目をむけたら、どんな料理となるのか。
そんな思いから生まれた新日本料理店「宗春」。
新日本料理という料理をさらに魅力的にする「食器」の開発にチャレンジしたいと思います。 尾張藩7代藩主 徳川宗春の「温知政要」21ケ条
- 尾張藩7代藩主の徳川宗春は、享保の飢饉で世相が暗く、幕府から質素な生活が求められていた
時代に、真反対の政策をとった人物として有名です。
第1条 明るい世の中が大事
第3条 冤罪は国の恥
第8条 規制は最小限で良い
第9条 お金は活かして使え(倹約ばかりではかえって大きな出費となる)
第11条 ストレスなしが養生一番(心の中の平穏を保つと健康になる)
第12条 芸能は庶民の栄養
第13条 芸道は偉大(諸芸の難しさを知る)
第15条 若者への諫言には若気の至りをもって(若者の気持ちを理解する)
第16条 失敗は発明の母(若いときの失敗はすべて学問になる)
第17条 人の命は金では買えんぜ
第18条 何事も庶民目線で
第19条 天下の政治は緩急自在で
(社会の変革は時間をかけて、緊急な要件は急いで解決しなければならない)
第20条 改革は文殊の知恵で(改革がすべて正しいと考えるのは謝り)
第21条 「まぁええがゃぁ」が臣下に対する主君の心得
(家臣に分け隔てなく憐憫を加えること)
この改革により、お祭も盛大にし、名古屋では毎日のように花火が上がったといわれます。
その結果、全国から人々が集まり名古屋の人口は増え、商人や職人も移住してきました。
今の名古屋、愛知、日本の技術やエンターテイメントの基礎を築いたともいえる徳川宗春
の笑顔を想像しながら「アート食器プロジェクト」を進めてみたいと思います。 高北幸矢 Yukiya Takakita
- プロフィール
・1950年 三重県生まれ。
・1973年 三重大学教育学部美術科卒業。
・1972年 名古屋造形芸術短期大学助手、講師、助教授、
教授を経て1998年名古屋造形芸術大学(現名古屋造形大学)教授
・2006−12年 名古屋造形芸術大学(現名古屋造形大学)学長
・2012年 清須市はるひ美術館館長
・2013年 中日文化センター講師
・1977年 高北デザイン研究所設立、以降継続。
・1989年 スペースプリズム・デザイナーズギャラリー設立、以降継続。
▶展覧会
1972〜2015年名古屋、東京、スペイン(バルセロナ)、アメリカ(ボイシー)等個展51回。
▶コレクション
ニューヨーク近代美術館、ポーランド・ポズナン美術館、チューリッヒ・造形美術館、カナ
ダ・ストラッドフォード美術館、ハンブルグ美術工芸博物館、富山県立近代美術館、古川美
術館等。
▶著書
「公共空間のデザイン」共著(大成出版者)、「都市の増殖体」(スペースプリズム)、「高
北幸矢グラフィックデザイン」(高北デザイン研究所)、高北幸矢インスタレーション「落
花の夢」(公益財団法人古川知足会)。 高北幸矢「作品事例」
新日本料理「宗春」アート食器・プロジェクト:徳川宗春について語る