名古屋市農業センターとのコラボレーションからはじまりました
- 東海学園大学は、名古屋市天白区にある名古屋市農業センターと「食育や健康づくり等に関する協定」を締結しています。
ウシや鶏などの畜産施設、野菜などの栽培施設・・・農業センターには「食」の原点がいっぱいです。
管理栄養士を目指して食と栄養を学んでいる私たち管理栄養学科の学生は、この協定に基づく取り組みとして昨年度、農業センターと協力して食育紙芝居を制作しました。
農業センターをおとずれる子どもたちに「食べることの楽しさ」「栄養の大切さ」を伝えることを目的とする、紙芝居作りでした。 なぜ牛乳?いま、問題になっていること
- 牛乳に豊富に含まれるカルシウムは、骨の密度を高め、丈夫な骨を作るのに役立っています。しかし、カルシウムを骨にしっかりと蓄えて骨密度を高めることができるのは10代後半~20代前半まで。それ以降は減少の一途をたどってしまいます。また、筋肉をスムーズに動かすためにも必要なカルシウム。成長期にカルシウムをしっかり摂ることは重要なのです。
しかし、カルシウムの摂取量は成長期を含むどの年代でも不足傾向にあります(平成28年国民健康・栄養調査)。 飲み残されている牛乳
- 2018年3月14日の中日新聞の記事によると、名古屋市内の小中学生の給食の牛乳の飲み残しの試算は、小学校で年間166トン、中学校で158トン、金額にすると年間約8000万円にも上るそうです。
栄養豊かな牛乳が飲まれないまま捨てられていく・・・。こんな現実に私たちはとてもショックを受けました。栄養摂取だけでなく、食品ロスの観点からも牛乳の飲み残しは重要な問題です。 紙芝居に込めた私たちの思い
- 私たちは、こんな現状を大学の授業や新聞から知りました。
そこで、小さなときから牛乳の良さを知って欲しい、そして残さず飲んで欲しいという想いを込め、農業センターのキャラクター「なごっぴー」を主人公とし、「牛乳を飲もう」という紙芝居を制作しました。
「正しい情報を」「楽しい絵とわかりやすいお話で」をコンセプトに、私たちが脚本からコマ絵、本書き、色塗りまですべて手作りで完成させた作品です。 紙芝居を少しご紹介します
- なごっぴーはいつも元気いっぱい。
今日も朝ご飯を食べて学校に向かいます。
でもなごっぴーは牛乳が大の苦手……朝ご飯の牛乳を残してしまいます。
「ちょっと待って!」
そう言って現れたのはなんと牛の妖精、こうしくん。
これは牛の妖精のこうしくんが牛乳に含まれるカルシウムの大切さを教えてくれるお話です。
☆なごっぴーについて
紙芝居に登場するなごっぴーは、名古屋市農業センター「delaふぁーむ」のキャラクターです。名古屋コーチンのひよこをモチーフにしていて、名古屋コーチン特有の額の黒い点、桜色の卵の殻がついているのが特徴です。農業センターの見どころであるしだれ梅や、名古屋市の伝統野菜の八事五寸人参もつけています。
農業センターはこんなところ
- 名古屋市天白区にある名古屋市農業センター(delaふぁーむ)。
農業に親しむ機会の少なくなった市民に、農業に親しみながら、ゆったりと憩うことのできる施設として利用されています。 天白区に贈呈しました
- 私たちが多くの想いを込めて作った紙芝居は、「既製品にはない手作りの温かさがある」「子どもの関心をひく」「大切なテーマを扱った紙芝居」など、様々な関係の方に評価していただき、手作りの良さを残したまま紙芝居として装丁し、2018年3月に名古屋市天白区の図書館や児童館に寄贈しました。
この場で、「この紙芝居をもっと多くの子どもたちに観てもらえるよう、増刷してはどうか?」とのお言葉をいただいたのが、今回のプロジェクトのきっかけです。
写真は贈呈式の様子です。天白区長、図書館長や児童館長に贈呈させていただきました。
子どもたちにも大好評!
- 私たちの思いを伝えるべく、この紙芝居を大学近隣の保育園で出張上演させていただきました。
「カルシウムって知ってる?」
私たちの問いかけに、
「知ってる知ってる、野菜にいっぱい入ってる!」
など、楽しいやりとりも(笑)。
みんな目を輝かせて観てくれた、約10分の上演の後、
「運動をいっぱいして、牛乳も飲んでね」
という私たちの声掛けに笑顔でうなずいてくれました。
保育士の先生方からも
「色がはっきりしていて子どもたちの注意をひきやすい」
「大事なお話」
と、ご好評いただきました。
私たちのメッセージが紙芝居を通して少しでも子どもたちの心に伝わったかもしれない、と思うと、
「紙芝居を作ってよかった!」と心から思いました。
私たちが叶えたいこと
- 私たちは管理栄養士を目指し、食物の栄養について様々なことを学んでいます。
「食べること」が自分自身の健康や成長にどう結びつくのか、子どもたちにはあまり実感できないものです。
私たちが作成した紙芝居を通して、牛乳の栄養価の高さやカルシウムの役割を知り、「牛乳残さず飲んでみようかな」「カルシウムって僕たちに大事なんだな」など、と少しでも多くの子どもたちに思ってほしいです。そのために、私たちの紙芝居が一人でも多くの子どもたちの目に触れるよう、多くの施設へ寄贈したいと思っています。
ご支援いただいた資金で
- ご支援いただいた資金を元に手作り紙芝居を増刷いたします。ご支援の金額に応じて、寄贈施設数、寄贈冊数を検討し、名古屋市内各区あるいは愛知県下の幼児・学童の施設に寄贈します。
寄贈した実績については本ページにおいてご報告いたします。 チケットの内容 ~レアなオリジナル品がいっぱい~
- 2,000円、5,000円、10,000円の各チケットをご用意しました!
各チケットをご購入いただくことがご支援になります。 ◆2,000円チケットの内容
- ・オリジナルフェイスタオル
・オリジナルボールペン
・ミルメーク®5袋入り
東海学園大学のロゴが入ったオリジナルフェイスタオル。
給食でおなじみのミルメークで、牛乳がさらに美味しく楽しく。コーヒー、ココア、キャラメルのいずれかをお付けします(フレーバーの選択はこちらにお任せください)。 ◆5,000円チケットの内容
- 2,000円のセットにオリジナルエコバッグが付きます。
・元気なオレンジカラーに大学ロゴがさりげなく入ります。
1ℓ牛乳パックが2本しっかり入る大きさです。 ◆10,000円チケットの内容
- 5,000円のセットにオリジナルクッキーが付きます。
・本学健康栄養学部教員と学生、地域の洋菓子店とで開発した「オリジナルクッキー」。
自然の野菜パウダーを生地に混ぜ込み、本学「6学部」を表現した6色のオリジナルクッキーです。もちろん非売品のレアな商品です。
- *なお、商品の発送は9月中旬以降となります。ご承知おきください。
最後に
- 私たち4年生はこれから就職、そして管理栄養士国家試験合格に向けて勉学も佳境に入ります。
大学生活の最後に、自分たちの学んできたことやこれから将来に向けて目指して行きたいことを具現化する一つの形として、今回のプロジェクトに取り組みました。
ぜひ皆様のご支援をお願いいたします。