徳山唐辛子とは
- ダム湖に沈んだ旧徳山村の家庭で栽培されていた唐辛子。ダムと共に種も沈んだと思われていたが、近年本巣市で偶然にも発見されました。辛み成分のカプサイシン含量は市販の一味唐辛子と比較して1.6倍という分析結果が出ています。現在は岐阜県本巣市根尾能郷地区でのみ栽培されている希少な唐辛子です。
日本一の貯水量を誇る「徳山ダム」-その下にあった徳山村での営みと伝統食「地獄うどん」を知ってもらいたいー
- 私たちは、徳山唐辛子を使った商品を開発するために徳山村での営みや食文化を旧村民の方々を訪ね聞き書きをしました。その中で、「地獄うどん」と呼ばれる徳山村ならではの伝統食に出会ったのです。
徳山村の戸入地区では、冬の夜にワラ草履や縄などのワラ仕事が盛んで、囲炉裏のそばで火を焚きながら夜中まで作業をしていました。村の夜は大変寒く、お腹も空くので囲炉裏にかけた鍋で徳山唐辛子入りのうどんを茹で、夜食として食べることで身体を暖めていました。このうどんの事を、いつしか地獄の釜からなぞって地獄うどんと呼ぶようになりました。村は電気がない時代があり、冬はコタツもなく冷たい布団の中で寝ていましたが、このうどんで身体を暖めることで朝までぐっすり眠ることができていたそうです。そんな村の営みを現代に伝えたいという想いから、地獄うどんを手軽に再現できる加工品を開発しようと考えました。 ご家庭で地獄うどんを手軽に再現!徳山唐辛子入り乾麺「底地辛(そこぢから)うどん」を開発!
- より多くの人に徳山唐辛子と地獄うどんの食文化を知っていただくため、うどんの生地に徳山唐辛子の粉末を練り込んだ乾麺の開発に取り組みました。食品科学科で履修する科目「食品製造」の中で学んだ穀類加工の知識と技術を応用し、辛味を感じつつもコシのある食感を追及。何度も試作を繰り返し、学校祭での試食アンケート調査を経て原材料の配合割合を確立させました。そして完成したのが「底地辛(そこぢから)うどん」です。この商品名には、ダムの底に眠る土の恵みを辛さで蘇らせるという想いが込められています。
徳山唐辛子の含有量は小麦粉に対して5%です。一口食べると身体が熱くなり、額に汗がにじむ辛さです。カプサイシンの辛味だけでなく、徳山唐辛子が持つ甘味や旨味も感じられるので、最後まで美味しく食べることができます。 底地辛うどんで中山間地域の農業を活性化したい! -里山保全活動への発展ー
- 徳山唐辛子はその辛さから、シカやイノシシの食害を受けないという特徴があります。獣害で悩む中山間地域で栽培を普及することができれば、農家さんの支援と徳山唐辛子の生産量増大につながります。さらに獣害対策を万全のものとするため、今回のクラウドファンディングの支援金の一部を植樹活動やネット張りなどの里山保全活動に充当させていただきます。里山を保全することは水源涵養と水源の源となる源流部を育むことにつながり、農業、林業、漁業を活性化することができます。それが、農業高校で学ばせていただいた私たちができる地域への最大限の恩返しです。
寄付金額の使い道
- ①底地辛うどんの開発費(大量生産は製麺業者「株式会社ナガヤワークス」さんに依頼https://nagayamen.jimdofree.com/)
②徳山唐辛子の生産量拡大に向けた試験栽培と成分分析にかかる費用
③植樹や獣害避けネット張りなどの里山保全活動(本巣里山ジビエ会さん・NPO法人メタセコイアの 森の仲間たちさんと連携した活動、公益財団法人岐阜県緑化推進委員会「緑の募金」への寄付など) 最後に
- 私達は、高校で食品加工や商品開発について学ぶ中で、ただ商品を開発するだけでなく、多くの方に長く愛される商品を育てることが大切だということを知りました。今回ご支援をいただいて商品化をする底地辛うどんが、ダムの底に沈んでしまった徳山村とその営みを次世代へとつなぐ橋渡しのような役割をしてくれたら嬉しいです。そして、末永く地域に愛される商品として成長させていきたいです。そのための一歩をこのクラウドファンディングで踏み出します。高校生なのでまだまだ未熟な部分はありますが、熱意だけは一人前です!是非応援の程よろしくお願いします!
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追記(2019年1月30日)
- プロジェクトへご協力いただき誠にありがとうございます。ご好評につき、3,000円のチケットと5000円のチケットを完売させていただくことができました。つきましては、3000円のチケットのみ10枚追加をさせていただきます。返礼品の数が限られており、ご用意できる追加のチケットはこれが最後となります。今回のご支援をもとに、徳山唐辛子の生産量を拡大してこの商品をさらに量産できるよう活動をしていきます。何卒よろしくお願いします。