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【2019年6月24日追記】
以下の展示会に出展いたします。実物をご覧になりたい方は是非会場に足をお運び下さい。
ご来場の際は「クラウドファンディングを見た」とお教え頂けると嬉しいです。
1. Art Osaka
7月6日ー7日 - Room #6306
2. ー凛ー日本橋三越美術市
7月10日−15日 -
- 東京・日本橋で20年近くコマーシャル・ギャラリーとしてお客様と接する中で、ビジネスパーソンの方から「どんなアートを購入すれば良いか?」とご相談を受けることが多くなってきました。
今や愛好家だけではなく高まっている「アート需要」。“教養”や”ステータス”、ビジネスにおける”芸術的視点”や”芸術的発想”の重要性という点において注目されるアートについて、ギャラリーとして失敗しない購入の仕方とお勧めの作品をご紹介します。
この機会にご自宅やオフィスにアートを取り入れてみませんか?
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▍国際的に活躍するビジネスパーソンの約半数がアートを所有
- 日本最大級の国際的なアート見本市「アートフェア東京」を主催する「一般社団法人 アート東京(以下、アート東京)」 が、約2万人を対象として実施した「日本のアート産業に関する市場調査 2018」によれば、日本のアート市場は3年連続で増加しており、2,460億円と推計されています。
中でもアートフェアやインターネットでの購入が増加傾向にあり、市場を後押ししているようです。
同調査によると、「国際経験豊か」な、「一都三県在住の 20 代~50 代の 就労者」を抽出した調査では、約半数が美術品を購入した経験を持ち、購入したことがない方の約3割が購入に関心を持っていると分析されています。 -
▍「教養」「ステータス」としてのアート
- アートには「ステータス」「教養」という側面がございます。
わたしたちが普段接するお客様の中にも、来客を意識してアートを購入される方が多くいらっしゃいます。教養の高いお客様を招いた際には、「アート」が質の高い会話をもたらし、時にはよりよい関係作りに一役買ってくれることでしょう。
アートは、個人の楽しみであると同時に、「ライフステージのアップ」という視点でも注目が高まっているように感じます。 -
▍ビジネスにも求められる「芸術的視点と発想」
- 又、近年の「デザイン思考」や「MFA(美術学修士)」への注目にも見られるように、 ビジネスパーソンの間では「芸術的視点や芸術的発想は、ビジネスにおいても重要である」という考え方が浸透してきています。
新入社員研修や社内セミナーにアート鑑賞を取り入れ、アートを通じてビジネススキルを磨こうとする企業もありますし、最近注目を集める日本の経営者の中にも現代アートのコレクターが出てきています。
今後、アートをビジネスと結びつけて考えるエリート層が広がっていくのは間違いありません。そして、アートに親しむためには、まず1点、身近に置いてみるのが一番です。
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- 美術作品を購入される動機はいろいろあると思います。新居の購入や改築を機会にという方、教養の一部として作品を所有したいという方、資産管理のポートフォリオの一部としてコレクションしたいという方、等々。
どのような動機にせよ、特に初めての方はどんな作家を選べば良いのか、どの作品を購入すべきか、どこで購入すれば良いのか、悩んでしまうのではないでしょうか。
「失敗しない為に」必要な視点をいくつかご紹介します。 -
▍国際的に活躍しているアーティストの作品を選ぶ
- 将来が期待される若手作家の作品をお持ちになられてその活躍を見守るのも楽しみですが、まずは国際的に知名度のある作家の作品をお勧めします。海外からのゲストを含め、多くの方との会話のきっかけになると思います。
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▍インテリアとの調和を考える
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- アートは作品単体としてだけでなく、インテリアの一部としての役割も重要です。
自宅やオフィスなど、どこにアートが欲しいか、どのような空間を演出したいかを考えてから、大きさや色合い、雰囲気についてある程度イメージを固めてから作品を探しましょう。
ギャラリーにご相談頂ければお部屋に会う作品をご提案致します。また引っ越しや模様替えのタイミングであれば、家具を新調する際にインテリアコーディネーター等にまとめて相談してみるもの良い方法です。
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▍まずは手頃な価格のものを
- いきなり高額なアートを購入するとなると、経済的にも精神的にも負担が大きくなってしまいます。良質なアート=高額という訳ではございませんので、まずは無理のない金額のものを購入されることをお勧めします。
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▍版画作品なら手頃な値段で手に入り、手入れも簡単
- アートには様々な種類がありますが、版画作品はエディション(部数)があるため、一点もののドローイングや彫刻などに比べると、同じ作家でも手頃な値段で手に入れることができます。また、きちんとした額に入れておけば特にメンテナンスに気を遣う必要はありません。
最初に購入するアートとして、まずは版画作品を検討してみることをお勧めします。
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▍どこで作品を求めるか
- いざ購入しようと思っても、実際にどこで作品を求めたら良いのかわからない、という方がほとんどなのではないでしょうか。
やはり店舗を持ち、直接アーティストをプロモートし定期的に展覧会を開催しているギャラリーから作品をお求めになられるのが安心だと思います。
購入後に作品についての相談もできますし、その後のアートの購入に関しても有効なアドヴァイスを得られるでしょう。
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- 私どもは、ドイツの彫刻家クリスティアーネ・レーアさんの作品を長く扱ってまいりましたが、このたび彼女の版画作品をプロデュース致しました。アートバーゼルでも頻繁に紹介されているレーアさんの彫刻やドローイングは、初めて美術作品を購入される方にとって敷居の低い価格ではありませんが、エディションのある版画作品は非常にお求め易い価格設定になっています。彼女は過去にもいくつか版画作品を制作していますが、それらはすでに入手困難となっています。今回の版画作品は新しく出版されたばかりのものですので、彼女の作品を手に入れる絶好の機会と言えます。
「初めてのアート」として最適です。 -
経歴
- レーアさんの作品のモチーフの多くは植物です。自然と親密に生活し、生花や盆栽などの文化を持つ私たち日本人の感性にピッタリくるものがあります。美術史的には、ミニマリズムとアルテボーヴェラという2つの重要な現代美術の潮流の結束点となる作家として世界的にも高く評価され、美術館での個展も多く、ヴェニス・ヴィエンナーレなどの国際展でも取り上げられています。日本でもヴァンジ彫刻庭園美術館での個展や佐倉市立美術館でのグループ展が記憶に新しいところです。
1965年 ドイツ ヴィースバーデン生まれ
1985年 ボン大学でエジプト考古学、古典、歴史を学ぶ
1986年 マインツ・ヨハネス・グーテンベルク大学で
芸術教育とドイツ学を学ぶ
1996年 デュッセルドルフ美術アカデミー ヤニス・クネリス教室修了
現在 ケルン(ドイツ)/プラート(イタリア)在住
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受賞歴
- 2016年 ピーノ・パスカーリ賞
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▍carborundum:カーボランダム
- 1960年代にアメリカで考案され、ホアン・ミロやアントニ・タピエスなどスペインの作家が好んで使っている技法です。カーボランダム(炭化ケイ素)という、紙やすりに使われている非常に硬い粉末を接着剤と混ぜて描き、銅版に固着させます。筆触が銅版の上で立体的に残り、その形が刷りとられます。カーボランダムの粒子の細かさによって、明暗が変化します。今回の作品は作家が指を使って描きました。
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- ↑画面のなかで描画されている面積が大きく、絵画的な作品です。黒い図の部分のマチエールの変化を楽しめる作品になっています。
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- ↑描かれていない余白の部分が多く、空間や奥行きを感じられる作品です。
- 「無題」2019年
カーボランダム
限定部数30部
シートサイズ:43.5×34.0cm
イメージサイズ:27.3×19.8cm
限定番号と作者の署名入
刷り:エディションワークス
発行:タグチファインアート
価格(1点):204,000円 ※送料、消費税込 -
展示イメージ
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▍etching:エッチング
- 今回の作品はソフトグランド・エッチングです。これは柔らかいグランド(ニスのようなもの)を用いて制作するエッチングです。ソフトグランドを塗った銅版の上に薄い和紙を置き、作家が鉛筆で描画しました。和紙にグランドが取られることで銅板の生地が露出し、その部分が腐食されて溝になります。そこにインクを詰めて刷りとります。ハードグランドエッチングの場合と違い、描線の強さが直接コントロールされ、柔らかな描線を得ることができます。
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- ↑描画されている線の数が多い作品です。線の太さや濃淡の違い、線と線との間に作り出された形態を楽しめる作品となっています。
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- ↑描画されいる線と空間のバランスや関係が楽しめる作品となっています。
- 「無題」2019年
ソフトグランド・エッチング、雁皮刷り
限定部数30部
シートサイズ:43.5×34.0cm
イメージサイズ:27.3×19.8cm
限定番号と作者の署名入
刷り:エディションワークス
発行:タグチファインアート
価格(1点):132,000円 ※送料、消費税込 -
展示イメージ
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▍aquatint:アクアチント
- アクアチントの技法の一つであるスピット・バイトで制作されています。防蝕性のある細かい点が全面に施された銅版の上から作家が筆に直接腐蝕液をつけて描くことで版が出来上がります。筆で描かれた形の通りに腐蝕され、その腐蝕液の量と反応させた時間の長短によってグラデーションを得ることができます。
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- ↑植物のモチーフがよくわかる作品となっています。葉の部分の濃淡の違いや筆使いを楽しめる作品です。
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- ↑植物のようにも見えますし、短い縦の筆致の連続にも見えます。左右の空間のバランスなど抽象画としても楽しめる作品です。
- 「無題」2019年
スピット・バイト(アクアチント)、雁皮刷り
限定部数30部
シートサイズ:43.5×34.0cm
イメージサイズ:27.3×19.8cm
限定番号と作者の署名入
刷り:エディションワークス
発行:タグチファインアート
価格(1点):132,000円 ※送料、消費税込 -
展示イメージ
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▍美術館仕様、UVカットの額装でお届け
- 著名なアーティストや美術館から信頼の厚い画材店「トップアート鎌倉」による美術館仕様の額装でお届けします。どんなインテリアにもフィットする楓に白の拭き取り塗装をした額縁と、UVカットのアクリル板を使用し、作品を半永久的に保護します。
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▍実物のご確認について
- 作品の実物をご覧になりたい方は是非ギャラリーにお越し下さい。
「実物を見てから購入を判断したい」という方も多くいらっしゃいますので、お気軽にお越し下さい。
タグチファインアート
〒103-0023 東京都中央区日本橋本町2-6-13 山三ビル B1F
telephone 03 5652 3660 facsimile 03 5652 3661 -
- アクセス
地下鉄銀座線・半蔵門線「三越前駅」コレド口 徒歩4分
JR総武線快速「新日本橋駅」5番出口 徒歩4分
地下鉄日比谷線「小伝馬町駅」3番出口 徒歩5分
地下鉄日比谷線・浅草線「人形町駅」A5出口 徒歩7分
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- 2001年3月設立。国際的に活躍している国内外のアーティストを展覧会やアートフェアを通してご紹介しています。コレクション構築やアートコーディネーションのコンサルティングも行います。内外の国公私立美術館への納入実績も多数。日本現代美術商協会(CADAN)正会員
- 名 称:タグチファインアート
沿 革:
2001年3月 東京都中央区日本橋茅場町に設立
2010年12月 日本橋本町(三越前)に移転
東京都公安委員会許可 美術品商 301040105770号 -
代表 田口 達也(たぐち たつや)
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- 1963年 埼玉県生まれ。
慶応義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。同大学院文学研究科修士課程修了。
10年間の画廊勤務(東京)を経て2001年3月にタグチファインアート設立。 -