- 清流・長良川にそそぐ武儀川から開かれた山あい。岐阜県は、日本の約40%の水栓金具をつくる一大産地です。 なかでも美山地区は「水栓バルブ発祥の地」と知られ、水が当たりまえに飲める社会を支えています。
- 創業から60年以上、浄水器や水栓、シャワーヘッドなどを製造している「水生活製作所」がつくる純銅鋳造品です。その水栓製造技術のノウハウをつぎ込んでできた商品です。
- 純銅を砂型に流し込む鋳造技術。銅は、砂型に触れることで冷えて固まります。その日の気温や湿度によっても不良率が変わる繊細な作業。永年蓄積されたデータと砂型鋳造技術、そして職人の勘で理想のカタチにします。
- 純銅に、特殊なプラスチック材料をコーティングするインサート成形。1ミリのズレも許されない技術が必要な工程です。
- 地元に根付いてきた水栓製造の技術を活かし、新しいことに挑戦することで、その技術を継承しつつ更に高めていきたい。また地域の名物づくり。まちおこし。地域貢献ができないかと思いました。そこから美山銅器が生まれました。水栓製造技術は機能的で細かく美しいカタチをつくれます。永く愛せる道具をつくれます。水栓だけではなく、皆さんの暮らしに使って頂ける商品をつくることで、職人の想いや美山地区のことを知って頂きたいと思います。
①純銅鋳物で作った銅器
- 抗菌性が高く、熱伝導率が良い銅製です。飲み物の喉ごしや味には温度が重要ですが、銅器はその温度をほどよく保ちます。銅器外側表面に残る砂型の鋳肌が雰囲気を醸し出します。
②デザイン性と機能性
- ガラスのような質感を持つプラスチックでコーティング。それは、3つの理由があります。
・純銅鋳造品の表面形状、色の美しさを生かし“見る楽しさ”と“どんなシーンでも似合う”
ようにするため。(銅の色は酸化すると10円玉のようにこげ茶色になってしまう。)
・熱い飲み物を入れても、手で持てるようにするため。(銅は熱伝導率が高く、手に持てなくなる。)
・耐衝撃性の強いプラスチックなので、落としても変形しない。傷もつきにくい。
・耐熱性があるので食器洗浄機で洗うことが可能。
このように、高い技術力と、見た目の美しさを現代にアップデートすることで暮らしに使いやすい銅器に仕上がりました。
③美しい錫メッキ
- 美山銅器の内側には錫(すず)メッキを施しました。シルバーに輝く錫メッキは、古くから食器に使われており、酸化しにくく、抗菌性が高いという特徴があります。
④味を引き出す美山銅器
- 美山銅器には飲み物の味を引き出す工夫があります。一つ目は錫メッキ。その高いイオン効果によって様々な飲みものの味わいを引き出します。味覚センサーによる試験結果より様々な飲みものの味がより美味しくなるような変化がおこることを確認しております。
●日本酒
●日本茶
●水
●コーヒー
- 試験機関:三重県工業研究所 試験機:「味認識装置 TS-5000Z」㈱インテリジェントセンサーテクノロジー社製
- また、ぐい呑みの底には突起をつけることで、飲み物が対流し、香りが引き立ち、味のバランスも整えます。
●ぐい呑み
- 高い抗菌性と保温性。そしてメンテナンスフリー。お茶やお酒、紅茶、コーヒーなどを楽しめます。
●デキャンタ
- ぐい呑み2杯分(180mL)の飲み物を入れられる純銅に錫メッキを施し、特殊プラスチックで包んだデキャンタです。高い抗菌力と保温力。そして金属イオンの力で飲み物の味を引き立てます。
- Q : どのように洗えばよいですか?
A : 市販の食器用洗剤を利用し、スポンジの柔らかい面での洗浄をお願いします。研磨剤の入ったクレンザーのご利用はおやめ下さい。洗浄後はすぐに水気を取り乾燥させた状態で保管してください。